リーマンの破綻を契機とした金融不安が収まらない。
リーマンといえば、8年前から数年間、仕事でお付き合いをさせていただいた。 忘れもしないのが、2001年9月12日である。 あの米同時多発テロ事件の翌日、私は、リーマンのVP(バイスプレジデント)層を対象に、 リーダーシップ研修を行うことになっていた。 前日に夜通し、事件の様子をテレビに釘付けになって見ていた。 朝になり、まさか研修をやるわけはないだろうと思いながらも、こんな緊急事態のさなかに確認の電話を入れるのもはばかられたので、とりあえず研修会場であった都内のホテルに出向いた。 ホテルの人たちも、一応、コーヒーや軽食の準備をしていた。 もちろん受講者は誰も現れず、ほどなく、リーマンの人事部からホテルに連絡が入り、正式に研修のキャンセルが告げられた。 ホテルから自社に移動しながら、私は、「世界は、経済は、どうなるのか。混乱の時代を我が社は持ち堪えられるのか」と不安でいっぱいだった。 しかし、その後世界は不安定になったものの、経済はほとんど揺るがず、そしてリーマンも3週間後に研修を再開した。 資本市場基盤の強固さと、テロに屈しないリーマンの姿勢に、私は感心したものだった。 それが、今やこの様である。自分で蒔いた種で自滅してしまった。 人間は、外の敵に対して備える以上に、自分たちの行いを省みて、自己を律することが必要であることを思い知らされた。
by peoplefocus
| 2008-10-20 01:28
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