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幸せの国ブータン

幸せの国ブータン_f0053855_21391296.jpg昨日、PFCのスタッフ2名がブータンに向けて旅立ちました。
PFCは、WFP(国連世界食糧計画)を通じて、ブータンの学校に給食調理用のストーブを寄付していて、その現地視察ツアーに参加したのです。

私も昨年の4月に、行きました。

なぜ寄付先がブータンかというと、
・ブータンは、ヒマラヤの麓にある山間の国で産業が乏しく、他国からの援助なしには成り立たない
・しかし、貧しくても、独自の理念をしっかり持ち、誇り高き国民である
・その理念は、Gross National Product=国民総生産ならぬ Gross National Happiness=国民総幸せ度という指標を掲げていることに現れている。そのために国民全員に教育が行き届く用、様々な施策がとられている
・自然保護にも熱心である。産業が育たない理由のひとつが、自然を保護していることにある
・このような文化が根付いた国なので、援助物資の略奪や政府高官の横領などといったことは全く起きない

なぜ給食調理用ストーブかというと、
・子供たちは、山道を何時間もかけて通学している子が少なくなく、学校に到着するころには
お腹がぺこぺこになってしまうので、給食が欠かせない
・従来のストーブだと、薪をたくさん使うのと、キッチンに煙が充満しやすいので、料理人の健康を害していた。料理人の健康と森林保護のためにも、新型ストーブが必要

ブータンの現地視察ツアーは、学校の先生や料理人たちと会話したり、子供たちと遊んだり、政府高官から政策についての説明を受けたりと、本当に充実したものでした。その様子は、http://www.peoplefocus.co.jp/Bhutan_tour/bhutan.htmlにあります。
ツアーは、私たちに、たくさんの学びを与えてくれました。私は援助が、「可哀想な人たちに恵んであげる」という発想ではなく、お互いの尊重に基づくものにしたいと考えていました。WFPとブータンは、その夢を実現してくれました。

また、「会社が儲かったから、少し分けてあげる」という考え方も好きではありません。したがって、PFCの寄付金は、利益の何%ではなく、売上の1%と規定しています。非常識と思われるかもしれませんが、社員も株主も賛同してくれました。PFCの社員が毎日がんばることは、クライアントの役に立つと同時に、地球のどこかにいる子供たちの役にも立っているのです。
by peoplefocus | 2006-05-23 21:42
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