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アメリカの航空事情

2年ぶりにアメリカに行ってきました。ネブラスカ州オマハ市というアメリカのど真ん中に位置するところに用があり、ノースウェスト航空を使いました。アメリカの飛行機会社に乗ったのは、何年ぶりだか思い出せないほど、久しぶりです。
アメリカの飛行機会社のサービスの悪さは今に始まったことではありませんが、今回は随分と驚かされました。

オマハに行くのにノースウェストのハブ空港であるミネアポリスで乗り継ぎだったのですが、オマハ行き国内線が出発直前にいきなりキャンセル。何の説明もなく、「キャンセルになったので、他の便に振り分けます」とのアナウンス。謝りの言葉のひとつもなし。そして、アメリカ人の乗客たちは、素直に振り替えに応じているのです。納得いかない私は、「どういうこと?」とNWのスタッフにくってかかってみたものの、「知らない。私は便の振り替えに来ただけ。振り替えたいの?したくないの?」平然と切り返されてしまいました。隣の列では、スタッフが「あら、次の便はこれが最後の席だわ」というのが聞こえてくる。つまり、少しでも便利な便に振り替えてもらうためには、時間との勝負で、文句言っている場合ではないという事態をのみこんだ私は、NWのスタッフ様の慈悲にすがるしかありませんでした。

結局、ミネアポリスからさらにミルウォーキーに飛び、ミルウォーキーで5時間つぶし(しかもミルウォーキー空港には何もない!)、やっとオマハに着いたのは真夜中でした。
オマハでの取引先のアメリカ人にこの話をすると、誰しもが、同情はしてくれるものの、「よくあることなんだ」と言います。

帰りのオマハ空港では、出発ゲートに来てみると、5時間前に飛び立つはずだった飛行機がまだ待機している。私の便は一体、何時間遅れるのだろう、日本には予定日に帰れるのだろうかと心配になったけど、一応、5時間遅れの前の便が発ったあとに、私の便は30分の遅れだけで済みました。待っているあいだ、飛行機に遅れそうになって走っている男を見かけました。右手には荷物、左腕の脇にセキュリティチェック時に脱いであろう靴と皮ベルトを抱え、ズボンがずり落ちないように左手で抑えながら裸足で走っています。なんともブザマな姿。

アメリカで飛行機に乗るときは、「人間としての尊厳を捨てなければならないのか」と一瞬、思いました。それは大袈裟にしても、少なくとも「お客様として扱われる期待」を捨てなければならないのは確かのようです。
by peoplefocus | 2006-10-22 21:09
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