昨日は国連UNHCR協会の招きで、国連映画祭プレ上映会に行き、
「ジェニンの心」という映画を見た。 イスラエル兵に射殺された息子の死に嘆き悲しむパレスチナ人の父親。 そこに医師から、臓器提供をすれば他の子供の命を救えると告げられ、同意する。 そしてなんと息子の5つの臓器は、5人のイスラエル人の子供に与えられる。 この映画はドキュメンタリー、すなわち真実。登場人物も本人たち。 なんの演出も演技もなく、事実が淡々と語られていく。 父親が、息子の臓器で助かったイスラエルの女の子の家を訪問するシーンも、 決して感動の対面シーンなんてものではなく、びみょーな緊張感や居心地の悪さが画面に溢れていた。 そういえば、SoL(Society of Organizational Learning)のオマーン国際大会で、 世界紛争はどうしたらなくなるかという話し合いをしていたときのことを思い出した。 SoLだけあって、参加者が口々に対話の必要性を述べたのだが、 あるアラブ系の参加者が立ち上がって、「目の前で親が殺され、姉がレイプされても、 対話をすれば相手を許せると思うのか?パレスチナ民族には、傷ついた心を癒す期間が必要なのだ」と訴えていたのが忘れられない。 一方、先月、DVDで見たのは「マンデラの名もない看守」(原題Goodbye Bafana) 南アフリカのネルソン・マンデラと、彼が27年にわたる獄中生活の中で出会った 白人看守との触れ合いを綴った実話。 小さい子供にとっては、黒人も白人も関係なかったのに、大人になるにつれ洗脳されていく様子がよくわかる。 マンデラは、人生の27年間を獄中で棒にふり、さらには息子を白人の政権に暗殺されたようなのだが、それでも白人に対しての敬意を姿勢を取り続けるのが凄い。 とにかく、事実に基づく映画は、何よりも面白い。
by peoplefocus
| 2009-09-12 22:10
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