ホテル・ルワンダ

先週末、ホテル・ルワンダのDVDを観た。

1994年、フツ族過激派がツチ族やフツ族の穏健派を120万人以上虐殺するという状況の中、1200名以上を自分が働いていたホテルに匿ったホテル支配人、ポール・ルセサバギナの実話を基にした物語。

日本での上映が見送られそうになり、映画ファンの署名活動により、やっと配給されたという騒動があったことからも、以前から関心を持っていた映画だった。一方で、大虐殺という背景のストーリーであることから、観ると、ひどく気持ちが落ち込みそうで、ついつい後回しにしてきた。

が、残虐なシーンはほとんど出てこないと聞いて、やっと観ることができた。
で、これは、ここ数年間で見た数十本の映画の中でも、最も秀逸だった!(もっと早く観ればよかった)
残虐なシーンがなくとも、人間の残虐性というテーマが重くのしかかってくるのではあるが、それ以上に、そもそもこの内戦を生んだベルギーの領土政策や、内戦に対し無策だった国連や各国政府の責任、そして、同情はするが他人事にすぎない私たちのことなどについて、観た後もずっと考えさせる内容である。

一人でも多くの人に観てもらいたい映画だ。

ところで、「シンドラーのリスト」のシンドラーと、ルワンダのホテル支配人には、共通項がある。

二人とも、もともとは、悪に立ち向かう善人のヒーローというわけではなかった。自分の成功や、自分の家族を守ることだけを考えているような、普通の人だった。ただ、ユダヤ人虐殺やツチ族虐殺といった狂気のさなかに、普通の人がもつ普通の良心を見失わなかっただけだ。
そして、二人は、ビジネスを通じて培った人脈や話術、統率力というものがあった。それらの力を活用し、ある意味、自分のビジネスにおける役割を全うすることで、多くの命を救った。

こんなビジネスマンが世の中にもっと増えなければならない。日本人も含めて。
[PR]
by peoplefocus | 2009-06-11 00:34
<< ルークにアメリカ土産 GM国有化 >>