GM国有化

General Motors が Goverment Motors になると世界中が騒いでいる。

私がアメリカに留学していたころは、日本経済の絶頂期で、アメリカ経済も日本企業に席巻され、アメリカ国内は危機感に満ち溢れていた。
アメリカ自動車メーカーは、日本車メーカーを敵とみなし、社内のあちこちの壁に、日本車メーカーを悪魔に例えた絵のポスターを貼り出し、闘争心を煽っていた。

そんな中、フォードの国際事業担当副社長が、学校に来て講演をした。

講演は、ずっと日本車メーカーの悪口ばかりで、「日本は不当に高い関税で、外国車を締め出し、国内で稼いだ利益を元手に外国で安売りをしている。日本企業はほんとうにずるい」と、でたらめなことまで言っていた。

聞くに耐えない講演だった。

質疑応答の時間になり、「さっき、日本は外国車を締め出していると言っていたが、日本の道路にはドイツ車がたくさん走っている。それはどう説明するのですか?」と私は聞いた。
副社長は、「ブランド力かな」とひとことだけ答えた。

私のあとに質問した日本人学生はもっと強烈だった。
「日本は輸入車の関税はゼロです。国際担当副社長が、そんな基本的なことも知らないとは、フォードはいったいどうなっているのですか?」
副社長は多少うろたえながら、こう吐き捨てた。「我が社にとって日本市場なんか、どうでもいいんだ」

今のアメ車の低落は、なるべくしてなったと思うわけである。

また、あるときは、アメリカ政府高官が講演に来たこともあった。
そのとき彼はこんな話をしていた。
「二酸化炭素削減の規制法案について、日本車メーカーの人たちがくると、どうやって二酸化炭素を削減したらよいかという建設的な話し合いができる。
ところが、アメリカ車メーカーの人たちときたら、やんややんやと規制反対をまくしたてるばかりで、辟易する」

だから、アメリカ政府が、GMを経営したほうが、少しはましになるのではないかと思うわけである。
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by peoplefocus | 2009-06-02 20:02
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